2006年7月 一瞬即発の石油シティー ラゴス
俺は今、ラゴスにいる。 アフリカ最大の人口を擁するナイジェリアの元首都だ。 むかしからその莫大な石油を巡って、オイルメジャーや各国政府の思惑が交差してきた街だが、いままた一瞬即発の状況になってきている。 アメリカが石油の中東依存からの脱却を狙い、ナイジェリアからの輸入量を増大させようとしているからだ。
しかしアメリカの思惑はそう簡単には達成できそうにない。 腐敗しきった中央政府と、各地の反政府勢力との間の衝突はもちろん、そこに各国政府が複雑に絡んできているからだ。 来年退任する大統領の後釜に誰がなるのかにも注目だ。 それによって世界のエネルギー事情は左右されるだろう。
それはそうと俺は別に石油関連でここに来たわけではない。 十数年前から続く有名な詐欺事件に巻き込まれた知人の救出に来ているのだ。 いわゆる「419事件」というやつで、いまどきこんなのに引っかかるやつがいるとは思わなかったが、どうやら詐欺と知りつつも逆に一発返り討ちにしてやろうと思ったらしい。結局どこで何をどうミスったのか知らないがSOSを送ってきた。どうも俺の周りにはこういうバカが多い。
完全武装のボディーガードを10人も雇う手間とコストを考えて欲しいものだ。
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★鮫島丈一郎★ 愛称“ジョー”。世界で5本の指にはいる国際コングロマリットSGFグループを率いる若きスーパー・ビジネスマン。世界中の政財界のみならず裏社会にも幅広い人脈を持つ。酒はワイルド・ターキーしか飲まない32歳・独身。愛車はランボルギーニ・ディアブロとロールスロイス。 |
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| *これはフィクションなので登場する人物、団体などは「基本的に」架空のものです。 |
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