2008年1月28日
第52回 ユーモアの重要性
取材で会う人は、初めての人がほとんどだ。相手もジャーナリストに直接会うのが初めてである場合も多い。こちらは、どんな人に会っても緊張することはまずないが、相手が緊張していることが多い。そういうとき、もっとも重要なことはice-breakingの術である。まず緊張を解かないと、話が進まないことは言うまでもないが、今でもはっきり覚えているのは、ノーベル経済学賞受賞者のジョセフ・スティグリッツ氏に、初めてインタビューしたときのことだ。成田空港からフォーシンズ・ホテルに着いてまもないスティグリッツの疲れを取るために、とっさに出てきた表現が、”I’m
afraid that this is a once-in-a-lifetime opportunity.”
だった。氏は、まさに抱腹絶倒の有り体で、ひっくり返りそうになるほど笑っていた。そのあとのインタビューは流れるようにスムーズに行った。通訳をつけるとなぜ深いインタビューができないか、それはこういうユーモアがタイムリーに言えないことも原因していると思う。
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